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イケイケGoogleの、新サービス紹介ムービー。ある個人商店(ムービー内ではパン屋)の周りをショッピングモールが取り囲み、大型看板、フラッグ、モニタ、電光掲示板、アドバルーン、回転看板などありとあらゆる広告手段で宣伝しまくる。集客力でかなわなくなったパン屋が取った手段とは……?
これは小規模広告サービスという位置づけで、企業や大型モールが対象ではなく主に個人商店などの非チェーン店を対象に、既存サービスを大幅に簡便化したもの。 たしかに昨今のショッピングモールの入居店舗はどこも同じ顔ぶれ。どこに行っても全然新鮮味がないですよね。これからはオンリーワンな個人商店や商店街の面白さが再認識され、活性化てほしいものです。 さて、そんなムービー企画を今回は新しいアプローチで映像化しました。キャラのようでキャラでない!? 建物のリアルなディティールをそのまま残しつつ、ほんのちょっとだけ表情をつける。飛んだり跳ねたり、笑ったり泣いたりしゃべったりしません。巨大な人物って、良い意味で表情が豊かでない、というか鈍いというか、そんなイメージじゃないですか。ネバー・エンディングストーリーのロックバイターみたいな…… そして巨大のようで実は机の上、そんな感じです。 建物のデザインは10年ほど前に、リクルート系の雑誌用に制作したものを参考にした。窓のディティールがギリギリ“目”に見えるか見えないか、くらいのさじ加減。 各国の翻訳版が制作される可能性もあるから、建物はどこかの国に特定されないようなデザインを目指す。素材は迷った末にスタイロでつくることに。プラ板だとキレイにつくりすぎてCGっぽくなってしまいそうなので。充分CGっぽいけどね!(泣) 細かなパーツはプラ素材で組む。 看板をどう配置するか検討中。なるべく大げさにいきたい。 分厚めの幾何学形状をつくってスライス。 建物のディティールに。詳しいやり方はアイデアノートに載ってます! 重みが出るように、まずは黒をベースにして、その後色を段階的に上げていく。 おっとっと! 雷が落ちてタイムトラベルしそうな雰囲気…… 問題は数々の看板。当たり障りのないような、自然なデザインが必要。デザイン作業って時間かかるぅ〜 さて、空や道を設置してジオラマ制作です! アレレ、でも、なんか、とってもつまんない…… コレじゃただの“ジオラマ”じゃないか。コレは“苦労報われ率”が非常に低そうだ。苦労のわりには見た目全然面白くも新鮮でもないっていうアレ。ここまでの作業どうしてくれるんだ、オゥ!? というわけで、紆余曲折して舞台は机の上に。コーヒーカップや画材や植物はそれぞれそういったショップや店舗の象徴というわけです。こちらのわがままで急変更したので、クライアントに説明・説得する手間が発生。最後までなかなか賛同を得られず。時間がないと、本来の制作手順がちょっとバラけるね〜 過剰な演出はせず、引き目の同じアングルからの地味な構図が続くので、モールの出現シーンだけは少し大げさでスピーティーに。でもね、コレが大変なんだ。。ミリ単位で1コマずつ撮影。支え棒は影が影響しないように設置し、後で消去します。 小さな人たちが、コレまた手がかかる! ピンセットで数ミリずつ動かしていく。それを1コマに40〜50人分(笑)。 モクモクと続く撮影作業。3.11の直後だったので余震が頻繁に発生。その都度カメラアングルやオブジェが微妙に動いてしまうのです…… 最後は自分撮り。いい感じのジャケットがありました。星新一「博士とロボット」でも使った手で「手元アップは実写」のサンダーバード式だね。 うむ。うまくつながりました。 現在、数カ国の外国語版を制作中です。 #
by pangra_jin
| 2011-09-07 17:21
パングラ・チームでアニメーション・ワークショップを開催しました。パンタグラフとしては初めての試み。対象は外国人留学生向け。果たしてコトバのカベを超えられるか!?
少ない労力で長いアニメーションを制作するために、ループする動きをモチーフに。また、撮影の効率化のため、今回は置き換え方式のアニメーションをみんなでつくることにしました。少ないコマ数でも置き方や“タメ”で個性が出てくるゾ。 見本用にサンプル映像をつくっておく。イラスト制作は吉竹氏。サンプルより良いモノ、出てこい! 車で1時間ちょっと。筑波大の教室に到着しました。ここは昔、授業を受けたり、作品を発表したり、パフォーマンスを披露したり、作品のつくり方や考え方、そのプレゼンテーションの仕方をぶつけあった思い出の教室。なんと、エアコン、プロジェクター完備でフローリングまで! 15年も経てば変わるもんだ。 ぼちぼち集まってきました。ヨーロッパからアジアまで、様々な国から。 チームを組んでさっそく案出しです! 取っ掛かりが早い! こちらが用意した初心者用のトレース見本など無視して、みんなマイウェイ、マイドリームを追求しています。 グループによってアイデアは様々。パッとチームを組んで、パッと共同作業できる人たち。とても素直に自分の好奇心に身を任せて行動している。 段ボールに下書き。 ウムムムム。ちょっと戸惑いながら、動きをチェックしながら。いい腕時計モッテルネ。 ランチタイムはピザと! スシーーー。拍手が起こる。ごちそうさまでした。 育ってきた環境が違うのでキャラクターの描き方も独特。なかなか見ない「目」。 ドクロ。マンガやアニメなどの要素はあまりなく、記号的だったりグラフィティや絵画的だったりする。 撮影はイキアタリバッタリ作戦で! 途中、頭が真っ白になることが何度かあったが、ノリで強引に進める。ノリで。事前に軽くロケハンしておいて良かった… 編集もリアルタイムで進行中。拓人が素材の山をちょちょいと料理。楽しいアニメーション素材をさらに演出する。生徒は皆、アプリケーションソフトに興味津々。 生徒たちはすぐに仲良くなって、待ち時間も和気あいあいと過ごす。これは数字カルタ? さぁー! 各チームの作品もできたところで、最後に人間アニメーションでエンドロールをつくろう! 寒空の中、ネームボードを持って少しずつ動いていきます。 でけたっ! 完成作品からは“どん欲に楽しむぞ”っていう意気込みが感じられて、ユーモアなオンリーワンを目指している雰囲気が伝わってきます。 パングラとしては、いろんな発見や実りがありましたが、反省点も大アリ! 今回は留学生のみなさん、ご担当の先生、助手さんに助けられましたが、また次の機会に活かして行きたいです。みなさん、ありがとうございました。 完成作品はコチラ! #
by pangra_jin
| 2011-02-01 11:10
いよいよ、念願の「造形本」が出版されます…! パンタグラフの美術メンが独自に培ってきた造形技術(いかに楽するかっていう方向の)をまとめたアイデアノート! 学生さんやデザイナーさん、ショップのディスプレイなどにピッタシ。フツーの暮らしの中で、ときどき必要とされる“タマタマ造形工作”の手助けとなるような本を目指しました。造形のプロやボクらより上手い人は決して見ないでくださいヨ!
Amazon『造形工作 アイデアノート』 著者は美術メンこと、井上と吉竹。井上は本文を、吉竹はイラストを担当しました。1年かけての執筆はヤリガイあったけど、分かりやすい誌面をつくるための写真撮影も超・大変! パズルのようなスケジュールを組んで猛暑の中、1週間のドキピリな撮影大会に臨みました。 つくり方見本の写真撮影。手タレは井上が担当。てっ、てがふるえる〜。ぷるぷる。 ハッキリ言って手には自信なかったので、事前にネイルサロンへゴー(実話)。ピカピカにしてもらったのだが、うっかり爪を短く切ってしまっており、まんまるお月様に。カッチョわる〜。 カタドリもたくさんしました。 せいれーつ。 撮影も大詰め。みんなで力を合わせてレフ板を持つ。編集のAさん、Kさんの粘り強いサポートのおかげでここまで来れました。さーラストスパート! いや〜、このあとも最後の最後まで、ご苦労おかけしました… いろんなオフ・ショットや過去作品の写真、アニメーションやアトリエの成り立ちなどのお話も満載です。 見やすくてキレイなデザイン(女性デザイナーならでは)にしてもらっていよいよ入稿! 表紙も凝ってます。これまでにない造形技法書ができました。 でもねっ、全然客観的に見れないっ! コレ、一体どんな本なのだろか? しばらく見ないで忘れたい。 さぁ、もうすぐ発売です。 #
by pangra_jin
| 2010-09-29 13:04
●Google日本語入力チームからの新しいご提案
●本当にあった! Google 日本語入力ドラムセットお披露目 多数のパングラ案から最終候補に残ったのが、「浮き輪型」と「ドラム型」。前者が吉竹案で後者が井上案。迷いに迷って決め切れず、自分たち用のサンプルをつくって判断することに。 ここまでやらないと決められないとは我ながら判断力がない(笑) 決め手は写真画像になったときに、どれくらいバリエーションが展開できるか、ということ。つまり浮き輪型は、どこから撮っても同じ形なんだ〜ということにようやく気がついた。コレ、プロダクトではなくて写真作品だからね〜 ギリギリまで作る気マンマンだった浮き輪型を、断腸の思いでボツに。 というわけで、早速キートップになる素材を探し歩きます。秋葉原でたんまり買い込んできました。翌日、筋肉痛になるくらい買い込みました。 全然時間がないので、いいアリモノを流用しまくるしかありません。先ほどじっくり考えていたのとは違って、スピード決断力が必要。今回はまぁまぁ冴えてました。毎回、判断力の出来・不出来の波が激しいです。 文字プリントのテストも。これがもっとも心配。短時間でこれだけ印字できるのか…? コピー&ペーストの時代に完全なる手作業で(笑) 笑っちゃいますね〜 バイトを雇おうとしたのだけど、あまりに作業が地味すぎて、申し訳なくて募集できませんでした。パングラの仕事を楽しそうだと感じてくれて問い合わせをくれる学生さんがたまにいるのだけど、この地味さには耐えられないのではないか!? と思う。つくづく思う。 この漢字たちを貼付けていきます(笑) しかし単純作業というのは徹底して行うとアタマがスッキリ整理されるのでクセになるものです。 大きさ3倍のenterキーだけは新規制作。 でっでけた。色をつけようかとも思ったのだけど、やっぱり試作品っぽい地味さで行こう。今回に関しては、その地味さが説得力を支えてくれるハズ。 ウソのつきかたって難しいね。今回のはあまりカッコつけず、理屈つけず、これくらいベタでよかったのかなと思う。 #
by pangra_jin
| 2010-04-08 00:11
Google Chromeの2010年版のCM制作・第二弾! 一作目とは雰囲気をガラリと変えて、いかにもクレイ・クレイしたクレイアニメーションでちゃれんじしました。今回も実制作時間はかなり短く、撮影に掛けられる日数も少ない… でもそれくらいスピード感のある制作過程の方がいいのかもしれませんな。仕事での制作に関しては。
アニメーション用のクレイ(粘土)が苦手な我々がとった手段は、動かない部分はスカルピー(オーブン粘土)で作る、という方法。柔らかいクレイトーンと硬いスカルピーのコンビネーションで。人形はおなじみロックバイター・吉竹氏による造形。 USA用のCMということで、アメリカンテイストを入れ込むのだけど加減が難しい。ついつい過剰になってしまう。 ハンモックももちろん手作り。 本物のハンモックのように伸縮する素材を探せ。 背景も作り込んで行きます。 いつものスタイロを削りまくります。 こんなザックリした形から彫刻していきます。 ミニチュアパソコンは一転してかなり精密な造形。でも昔の原型制作の仕事に比べれば屁でもありません。 最近は久しぶりに原型制作の再開か、もしくは日本の根付をつくってみたいなと。根付職人のおじいさんになるのが最近の夢です。 顔は表情の描き替えができるよう、シールの張り替えで。 初めて試した「木漏れ日ライティング」の撮影法。実際にライトに当たりながらイメージを膨らませる。 いー感じです。光の漏れ方をカッターナイフで微調整していきます。ちゃんと、キャラクターに光が当たるように調整、調整… 男の子が落ちるシーンも、まわりの木の動きと馴染みすぎて気づきませんが特殊なライティングを施しています。男の子に落ちる影と光を1コマずつ変えています。絵作りに大事なのは構図や色の前に、やっぱり光がどう当たってるか、だと思うね〜つくづく。 ふざけているように見えますが、実は真面目に仕事中のショット。コマ撮り中はかなり集中していてジョークのやりとりも控えめです。「このカットが終わったらあのお菓子が食べられる」などと、プチご褒美をイメージしながら、背中を丸め、息を殺して撮影します。 #
by pangra_jin
| 2010-04-05 18:28
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